引き寄せの法則の概要
引き寄せの法則とは、「波動が同じものが引き合う」という法則です。
波動はエネルギーで、人はみな、エネルギーを発して生きています。人も物も、何もかも、この世に存在するすべてはエネルギーを発しています。そしてそれらはみな、意識をもっています。
引き寄せの法則は、「自分が願うものをイメージし、強く思考することで、それを現実化することができる」、と捉えられがちですが、それは引き寄せの法則の一面でしかありません。
「引き寄せる」、という言葉もむしろ、「引き合う」、と言ったほうがその性質をより的確に表現しています。
人が発する意識はエネルギーであり、それと同じ質のものが現象として周囲に現れてくる。
これが、引き寄せの法則が現実に現れた姿です。
ここからは、引き寄せの法則について、どのような原理でそれが起きるのか、様々な書籍や実体験からの結果を踏まえ、お話していきます。

引き寄せの法則の原理(はるうまれのゆきの理解では)
同じ波動のものが引き合う、というのは前述したとおりです。
では、波動とは何でしょう?
1.波動とは
波動について、ネットで調べてみると、以下のようになります。
波動とは、波の形で伝わる物理現象のことです。波は、一定の周期的な変化を繰り返す現象であり、例えば水面に投げ込んだ石が水面に広がる波や、音や光などの電磁波が振動として伝わる現象が挙げられます。
波は、振幅・波長・周期・周波数などの性質を持っており、それらの特性によって、波の種類や振る舞いが異なります。例えば、光は電磁波の一種で、振動が垂直方向と平行方向に振動する偏光光と呼ばれる光波もあります。また、音波は、空気中の圧力の変化によって生じる波であり、その振動が振動数として聴覚系に伝わり、音として認識されます。
波動は、自然界に広く存在し、科学の多くの分野で活用されています。例えば、医療分野では、超音波を用いて内部組織の観察や治療を行ったり、物理学の分野では、波動関数を用いた量子力学が重要な理論となっています。
目に見えている世界は、可視光線によって見えるようになっていますが、それについてもちょっと調べてみました。
波長と周波数は、物理学や電磁気学などの分野でよく使用される用語で、電磁波、音波、水波などの波動現象を表すときに使われます。
波長と周波数は、以下のような関係があります。
波長 = 光速 ÷ 周波数
ここで、光速は真空中の光の速度で約299,792,458メートル/秒です。周波数は、単位時間あたりの振動数を表す物理量で、一秒あたりの振動回数をヘルツ (Hz) で表します。
この式から、波長と周波数は反比例の関係にあります。つまり、周波数が高いほど、波長は短くなります。また、周波数が低いほど、波長は長くなります。
たとえば、可視光線の中で、波長が短い方から順に紫色、青色、緑色、黄色、オレンジ色、赤色となります。波長が紫色の光は、周波数が高く、波長が赤色の光は周波数が低いため、波長が紫色の光は波長が赤色の光よりも周波数が高いことになります。
人間が目に見えるのは、波長範囲の下限は360~400nm(紫)、上限は760~830nm(赤)。
これは波長は様々にあるけれど、ごくわずかな範囲です。人の目の中の網膜に写った映像を、脳が認識して、見えた、と思っている。見える世界は、人が視覚で捉えられる世界です。
周波数、波動は様々ありますが、目に見える範囲はごく一部。目に見えない範囲のほうが多いので、見えないだけで、見えない波動も存在すると言えますね。
人の身体はどうなんだろう?と思い、調べてみました。
人の身体にも周波数が存在します。人の身体は電気的な信号を発生し、神経系や筋肉、細胞の働きなどが周波数として現れます。この電気信号を表す周波数のことを生体電気信号と呼びます。
たとえば、人間の心臓は、拍動が生体電気信号として現れます。心電図検査では、心臓の拍動を電気信号として測定し、その周波数を分析することで、心臓の状態や異常を判定することができます。
また、脳波も生体電気信号の一種であり、脳の活動が周波数として現れます。脳波を分析することで、睡眠の質や認知機能の状態などを判断することができます。
さらに、音波による振動も人の身体に影響を与えることが知られており、音波の周波数が高い場合には、人の聴覚に影響を与えるだけでなく、体内の細胞や組織にも影響を与える可能性があります。
人の身体には、さまざまな周波数の生体電気信号が存在しており、これらの周波数は、身体の状態や機能に影響を与えると考えられています。
2.すべては素粒子でできている
引き寄せの法則を語るとき、量子力学についてよく言及されています。
ここでは、ごく簡単に説明します。
人も、物も、すべての構成要素の最小単位は、素粒子です。素粒子は粒であり波でもあります。
素粒子は、通常の物体と同じように、粒子としての性質を持っています。つまり、位置がある程度確定しており、ある一定の質量を持っています。
一方で、素粒子は波としての性質も持っています。つまり、位置が確定していない場合があり、波長や周波数といった波動としての性質を示します。この波動性質は、素粒子の運動量と関係があり、運動量が大きいほど波長が短くなります。
このように、素粒子は粒子としての性質と波動としての性質を兼ね備えています。これは、光が波としても粒子としても振る舞う光子という素粒子について最初に提唱され、後に電子や陽子など他の素粒子にも拡張された考え方です。
このような素粒子の二重性は、通常の物体では見られない性質であり、量子力学の世界で特有の現象です。量子力学は、このような素粒子の奇妙な振る舞いを理解し、予測するための理論であり、現代物理学の基礎を成しています。
3.観測するまで、物事は決まっていない(シュレディンガーの猫)
素粒子は、ゆらゆらとその場に存在していて、誰かが見ている(観測している)ときは位置が決まっていますが、注目していないとき(観測していないとき)は波の性質で存在しているので、その素粒子の位置は決まっていません。
シュレディンガーの猫、という量子力学の世界で語られる表現は、
箱の中に猫がいます。その中に、放射性物質を一緒に入れておきます。普通それを近距離で浴びれば致死的です。
しかし、量子力学の世界では、観測するまではそれがどのような状態にあるかは決まっていない。箱の中の猫は、観測できていないので、生きているかもしれないし、息絶えているかもしれない。それは、箱を開けて、見てみるまでは、決まっていない。ということなのです。
あなたが部屋にいます。その部屋の壁や扉の向こうは、今まだあなたは観測していません。そこに本当に、廊下があるのか、スリッパがあるのか、それは扉を開けてみてみるまで、本当に存在しているかは見てみるまでは可能性のひとつでしかないのです。
量子力学では、素粒子の状態を表す波動関数というものを用いて、素粒子の波動性と粒子性を説明します。波動関数は、位置と時間に関する関数であり、波動性に関する情報を持っています。波動関数は、シュレディンガー方程式と呼ばれる方程式によって記述され、波動関数を解析することによって、素粒子の運動やエネルギーなどの性質を予測することができます。
素粒子の波動性は、干渉現象を引き起こします。例えば、二つの狭間から素粒子を放射すると、その素粒子は波として干渉し、干渉パターンが観測されます。この現象は、光の干渉と類似していますが、素粒子の場合は粒子として存在することができない領域も存在することが分かっており、これを波束と呼んでいます。
また、素粒子が粒子として振る舞う場合には、不確定性原理によって、位置と運動量のどちらか一方が確定すれば、もう一方が確定しなくなることが知られています。これは、波動関数が位置と運動量の両方に関する情報を持っていないためであり、量子力学において不可避な性質とされています。
4.同じ波長のものが同調する
つまり引き合う。よく言われるのは音叉の実験ですね。
音叉の実験で同じ波長のものが同調していく現象は、共振と呼ばれます。
共振とは、ある物体に外部から特定の周波数の振動が加わると、その物体自体が同じ周波数の振動を始める現象のことです。これは、物体自体が持っている固有振動数と外部からの振動が一致するときに起こります。
音叉の場合、振動板が振動し、周囲の空気が振動波を作り出します。この振動波は、特定の周波数で共振現象が起こりやすくなるため、同じ周波数を持つ他の音叉も同調して共鳴します。
例えば、一つの音叉を鳴らすと、同じ周波数の他の音叉も振動し始めます。これは、外部から加わる振動が、同じ周波数の共振現象を引き起こしているためです。
この現象は、音叉だけでなく、楽器の共鳴箱や建物の耐震性など、様々な物理現象においても見られます。共振現象は、振動を増幅する効果があるため、技術的応用にも利用されています。
5.意識(思考)も波動を発する
科学的には証明されていませんが、そのことは以下の通りです。
意識に関する周波数については、科学的に確立された証拠はありません。意識は、人間の脳の神経活動に関連する現象であると考えられていますが、その神経活動に対応する周波数は一意に決まっているわけではありません。
ただし、脳波の周波数が、人の意識状態に関係していることが知られています。たとえば、睡眠時には、脳波の周波数が徐々に低下していくことが観察されます。このように、脳波の周波数が変化することで、人の意識状態が変化する可能性があります。
また、一部の瞑想やヨガの実践において、特定の周波数帯域の音楽や音を使って意識状態を調整するという考え方があります。これらの周波数帯域は、アルファ波、シータ波、デルタ波などと呼ばれ、それぞれが意識状態の異なる段階に関連するとされています。しかし、これらの効果については科学的に確立されたものではありません。
総じて言えるのは、意識に関する周波数については、まだ科学的な研究が不十分であるということです。
人に限らず、物もすべて意識を持っていて、その意識は波動を発しています。科学的に証明はされていませんが、経験則として、みなさんご存知かと思います。気が合うとか合わないとかもそうです。
以下のような経験は誰しもがあるのではないでしょうか。
簡単な例でいえば、ネガティブなことを考えるとネガティブなことが起こります。
「どうせこうなるんでしょ。」と嫌な現実を思い浮かべると、それが現実に起こります。どなたもネガティブな引き寄せは、経験があり、心当たりがあるのではないでしょうか。
逆に、「こんないいことが起こる!」と心から信じることができている、何の疑いも持っていない人は、それが自然に引き寄せられます。
人によって、自然に引き寄せるのが得意な分野と苦手な分野があります。それは、ご自身で各分野について検討するとよくわかると思います。
<はるうまれのゆきに よる コラム>
人は成育過程でどうしてもネガティブな発想で不安や不快を避けるように思考回路が作られるため、放っておけばネガティブな方向から思考してしまいがちです。でもこれは、無意識に学習しているため自動的にそうなっているだけで、意識して気が付けば、思考回路は変更することができます。
6.人も波動を発する存在である。
現代の科学では、意識が周波数を持っているという結論には至っていないようですが、私の愛読書である、バーバラ・アン・ブレナン氏の「光の手(上)(下)巻」、「癒しの光(上)(下)巻」、「究極の光の手(上)(下)巻」では、女史が幼い頃から見ていた、オーラのようなものについての話が書かれています。
そして、女史が超感覚的知覚でコミュニケーションをとっている存在から、様々な情報を得ています。
それらの話から、以下が言えます。
まず初めに、エネルギーが存在する。
それが、次第に形を持つ。つまり、現実世界に現れる。
人はエネルギーを持った存在で、それは体の周囲に発せられていて、オーラとして見える人に観察可能である。
人の周囲にあるエネルギーの流れがスムーズであれば、願ったことが叶い、エネルギーのブロックで流れが悪くなっていたり、流れない部分があると、望む現実を創るのが困難な状態になっている。
7.潜在意識と顕在意識
人は、意識がありますよね。自分が自分である、という意識です。
意識について、心理学的な説明をします。
人の意識は、自分でも自覚できる意識の領域である『顕在意識』と、自分でも気づいていない『潜在意識』の領域とがあります。顕在意識は3~5%程度、潜在意識が95~97% と言われています。
顕在意識と潜在意識の境界は、寝起きや何かに集中しているような状態のときに曖昧になります。そのときに顕在意識でぼんやり思っていたことや、いつも言っている口癖は、潜在意識に入りやすくなります。
人は、潜在意識で信じている通りに行動し、現実を創っていきます。具体的な行動がなくても、潜在意識がそうした場を作ったり、虫の知らせや直観、あるいはただ何となく、などで行動したり、といったことを生じさせ、潜在意識が信じている状態を作り上げます。
人は何かの経験をきっかけとして、「こうなりたい」、「こういうのは嫌だ」、と望みます。
望むと、潜在意識はそれをゴール設定にして、そちらの方向へ現実が創られるように働き始めます。ここで注意すべきは、潜在意識はすべてを肯定文として受け取るということ。
●●は嫌だ、と言っても●●、を実現します。嫌なことの逆を望む必要があります。
そして、望むことにどのくらいエネルギーを注ぐか、つまり、どのくらいそのことを考えるか。その時間が長かったり強かったりすると、どんどんエネルギーが注がれます。
やがてそのことが現実になります。
これが、良い方向でイメージしてエネルギーを注げれば自分にとって気分の良いことが現実になるのですが、どうしても、自然に、無意識にしてしまうのは、ネガティブなことが多くなります。
悩み事をずっと考えてしまう。これはまさに、エネルギーを注いで、その悩ましい状況をより継続させてしまうことに繋がります。
自分の意識が映し出されたものが現実なので、現実を見て、気に入らない部分、気に入っている部分、をチェックしてみると、自分が普段どんな意識で過ごしているかが見えてくることでしょう。
まとめ
これまでをまとめると、
引き寄せの法則は、人が発している波動と同じ現実が眼前に広がる、ということを言っていて、それが、同じ波動のものが引き合う、ということ。
となります。
自分がどのような波動を発するか、で、受け取るもの、経験することが変わってきます。
受け取りたいものと同じ波動を発することが、引き寄せの法則を使いこなすことの根本になります。
最後までお読みいただきありがとうございました。
コメント